水木しげるさんは青年時代、二等兵としてラバウル戦線にいた。 昭和40年代、「ゲゲゲの鬼太郎」で脚光をあびるが、心の奥底では、目の前で死んでいった戦友たちの無念をいつか作品化したいと思っていた。 その思いを結実させたのが、昭和48年夏に発表した自伝戦記漫画「総員玉砕せよ!」です。 ドラマでは、自身の戦争体験を漫画化しようと葛藤する水木しげるさんの姿を交えながら、漫画「総員玉砕せよ!」が問いかける戦争の現実を描きます。 この物語の基となった「総員玉砕せよ!」は、90パーセント事実に基づいています。やっぱり皆生きて帰るつもりで戦争に行ってますから、死ぬ事は限りなく無念です。危険な状態になると無性に生きたくなる・・・そんな戦友たちを限りなく見てきました。 この「総員玉砕せよ!」は、何か目に見えない力が働いて自然に描けた。気がついたら描けた。結局、そんな戦友た...
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