ターミナルケアに取り組む山岡医師の抱える四人のガン患者とその家族が登場する……。川村健二老人(26歳)の病室に妻の秀子が入院してきた。だが川村は大腸ガンであったのに対し、秀子はこの病院では手掛けていない肺ガンであり、彼女はやがて他の病院に移っていく。息子たちは父の願いを聞き、ある日彼を妻のいる病院へ連れていく。たった三〇分の再会であったが、それは家族にとって忘れられないものとなった。野村(42)は自分の病名を知らず入院し、手術によりガンを取り出すことも出来ないまま、いったん元気に退院した……。池田春代(60)は最初見舞いに来る慎二や和子ら子供たちと明るく語り合っていたが、二度の手術を経て、入院生活が長くなるにつれわめきだすようになる。そんな彼女に山岡は真実を告知する。春代は自宅に帰りたいと言い出すが、その遺志を山岡は尊重した……。身寄りのない行き倒れ...
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