俳優・田村高廣は、時代劇スターとして一世を風靡した父・阪東妻三郎が感動した多喜二の文学への思いを、赤井英和は高校の恩師にすすめられて「蟹工船」を読み、 くじけず立ち上がることの大事さを知った青春の想い出を語ります。 また映画評論家・山田和夫は、多喜二が世界に名を知られる革命作家であるばかりか、映画評論の先駆者でもあったという多才さ、上山初子は隣家の優しいお兄ちゃんだった多喜二への思い。 弟・三吾、松田解子が生前語った貴重な映像もまじえて、浜林正夫(一橋大学名誉教授)、土井大助(詩人)、ノーマ・フールド(シカゴ大学教授)などの研究者が"時代を撃つ多喜二"を、 さまざまな角度から語ります。 さらに、生地・秋田、青春の地・小樽、投獄の傷を癒した神奈川・七沢温泉、師と仰ぐ志賀直哉を訪ねた奈良、革命作家として闊歩した東京をロケーションし、 その原風景をたどり、...
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