1961(昭和36)年 東映 1961(昭和36)年キネマ旬報ベストテン30位 <原作>富島健夫「雪の記憶」 列車の中で、「アイタシ スグカエラレヨ ユキコ」という電報を握りしめて、大学生の小島海彦(水木)は久し振りに帰郷の途にあった。 4年前の高校1年の3学期に、海彦は病弱な父(加藤)と2人で、魚の行商をしている兄夫婦(中山・山本)と一緒に小さな港町(柏崎と推定)へ移って来た。 そして、彼らは鄙びたあばら家に移り住むことになり、海彦は長岡市にある男子高校へ転校した。 転校した最初の朝である。海彦は通学する汽車の中で、セーラー服の美しい少女(佐久間)を見掛けた。 少女もまた、じっと海彦を見つめていた。それ以来、毎朝その少女に会うことが出来ることを、彼は幸福に感じるようになった。 海彦は朝鮮半島から引揚げて間もなく、母を亡くしていた。だが、少女を...
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