2013年冬季 関西テレビ 日剧SP 吉本興業創業100周年特別企画の特別ドラマ “日常のあたりまえ”…それが何よりも大事なこと。 大阪に暮らす矢沢家は、どこにでもあるごく普通の中流家庭。主人の矢沢修(村上ショージ)、専業主婦の妻・道子(南野陽子)、19歳の息子・英吉(菅田将暉)、中学2年の娘・里美(矢倉楓子)、修の父・庄司(近藤正臣)の5人家族だ。実は江戸時代の落語家・落葉亭風琴(笑福亭仁鶴)という一家の“ご先祖様”が、あの世からこっそりのぞきに来ては子孫たちが抱える悩みに気をもんでいるのだが、5人はそのことを知るよしもない。 修は印刷会社の営業部員。営業先に断られてもしつこく食い下がる粘り腰が信条だが、最近はなかなか契約が取れない。そのことで、社長の息子というだけで部長になった年下の上司・小杉(ほっしゃん。)に嫌みを言われ、落ち込む毎日だ。 英吉は進学も就職もせず、ぶらぶらしているだけのプータロー。東大に合格したほどの秀才だが、学校でいじめを受けたせいで心を閉ざし、さめた目で世間をながめながら退屈な日々を持て余していた。唯一の話し相手は、春日(佐藤二朗)という無職の中年男。春日は過去に「取り返しのつかないこと」をして仕事を辞めたらしいが、くわしいことは語ろうとしない。 一方、妹の里美は活発な女の子だが、心にあるトラウマを抱えていた。担任の教師に頼まれ、不登校のクラスメイト・後藤時子(木下百花)を迎えに行った里美は、トラウマの原因となった小学校のころの苦い思い出を時子に打ち明け…。道子は学生時代の友人と偶然再会。女社長として華やかな生活を送る友人と、家計のやり繰りに追われる自分を比べ、むなしさを覚える。 それぞれの葛藤に悩む家族を、庄司はうらやましく思っていた。妻に先立たれて以来、趣味の落語もやめた庄司に残されたのは、悩みもなければ喜びもない平穏なだけの毎日だった。「自分には、もう何もない」と自殺を決意した庄司は、死に場所を求めて街をさまよう。 そんなある日、修に大手企業「鬼頭ビバレッジ」会長の鬼頭宗雄(オール巨人)から大口の注文が舞い込む。鬼頭が修の熱意に惚れ、仕事を任せたのだ。ところが、小杉のミスで納品できず、鬼頭を怒らせてしまう。渋々謝罪に向かった小杉は、修に責任をなすりつけ、反省の色もない。鬼頭はそのことに気づき、ある要求を突きつけて…。 大変なことになったと自宅から電話を受け、外出先から慌てて帰宅する道子と庄司。するとそこには、不満げな小杉を連れて矢沢家に上がり込み、豪快に酒を飲む鬼頭の姿が…。
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