福山雅治。今年デビュー15周年を迎えた。その間ずっとトップを走り続け、CDセールスは総計2000万枚を超えている。全国ツアーは100人ものスタッフが帯同する巨大なイベントで、そのさまは「福山プロジェクト」という一つの産業と例えても過言ではなく、その中心にいる福山は、自らの立場を理解しその役割を全うすべく日々努力している。 しかしその一方で、福山が敬愛してやまない写真家の故・植田正治との関係は、ひとりの人間としての福山のあり方を浮き彫りにするものと言える。この夏、鳥取県にある植田正治写真美術館で行われている「HOMAGE―オマージュ・植田正治に捧ぐ―」に福山はクリエイターとして関わった。それは、心の師に想いをよせる一人の青年の姿でもあった･･･。