1995年9月、衆議院帝国憲法改正案委員小委員会(通称・芦田均小委員会)の秘密議事録が50年ぶりに公開され、これをきっかけに企画、翌1996年の日本国憲法制定50周年記念として製作された。企画したNHKプロデューサー・金沢宏次は、日本国憲法制定を通じ、日本再建に党派を超えて取り組む政治家、学者らによるドラマティック(躍動的)な駆け引きの再現を目指す。脚本は、戦後日本のあり方を問い続けてきたジェームス三木が担当した。 第一部「象徴天皇」では憲法問題担当大臣・松本烝治(津川雅彦)と公爵・近衛文麿(江守徹)の確執を軸に、総理・幣原喜重郎(神山繁)、外相・吉田茂(鈴木瑞穂)らの動きを描く。第二部「戦争放棄」は、松本委員会による極秘の「憲法問題調査委員会試案」を毎日新聞が1946年2月1日にスクープ、これに対し、GHQが憲法草案制定会議(民政局を一時改組した組...
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