解説 勇壮な捕鯨を背景に海の男の生活を描く歌謡メロドラマ。脚本は新人田辺朝巳、真弓典正の共同。監督は「港の乾杯 勝利をわが手に」の鈴木清太郎、撮影は「東京の人」の永塚一栄が担当した。主な出演者は、流行歌手の春日八郎、「快傑耶茶坊 (前後篇)」の小林重四郎、「志津野一平 浴槽の死美人」の高友子、「黒帯有情 花と嵐」の小田切みき「ドラムと恋と夢」の木戸新太郎、その他高田敏江、天草四郎、明美京子などである。 ストーリー 南氷洋を目指して出航した捕鯨船団。その中には唄のうまい春海八郎の乗り組む北洋漁業の磐城丸の姿があった。乗組員は八郎の他に、がんこ一途の織田船長や二枚目気取りの大山航海士、川村機関長、遠藤水夫長など。しかし砲手を兼ねる織田船長はカラ打ちばかりで鯨を逃し、ヤケになって船員に当り散らす始末に、自然乗組員とも不和になって行った。大山、遠藤、川村の三人は帰航と同時に本社の横山部長に、不漁の原因は船長にあると...
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