【ストーリー】 祐加は結婚早々、夫・耕三を事故で亡くし、そのショックで歳を取らなくなった。そして30年後、娘の綾香もアラサー。祐加と同じ年齢になって婚約者を家に連れてくるようになっていた。祐加や耕三とつるんでいた昔からの親友、次郎も60歳になったが相変わらず祐加の近くにいてなんやかんやと面倒を見てくれている。次郎は祐加のことがずっと好き。だが長いこと友達づきあいだった祐加にとって次郎をそんな目で見ることはできなかった。ある日、祐加は道端で酔っ払いの女性を介抱する。その女性・恵美はお礼におまじないしてあげると祐加にキスをする。唖然とする祐加を置いて去っていく恵美。翌日、勤務する図書館の地下で見慣れないドアを発見する。恐る恐るドアを開け中に入っていく祐加。長い暗渠を抜けてなにか見覚えのある街にたどり着く祐加。そこで彼女の目の前に現れた一人の男性。それは30年前、事故で亡くなった耕三だった…。 【解説】 時計は止めたのか、止まったのか、止めたかったのか。 「死んでもいいから、あなたと一緒にいたい」 主演の森下くるみは、98年AV女優として活動をスタート。10年に渡りカリスマ的な人気を誇ったまま、08年に引退。その後は雑誌のコラムや単行本の執筆、クラブDJなど活動の場を広げ、短編小説やエッセイなどを文芸誌に寄稿している。著書に映画化された自叙伝「すべては『裸になる』から始まって」(講談社文庫)などがある。また「劇場版 神聖かまってちゃん ロックンロールは鳴り止まないっ」(2011)では映画初出演ながら堂々とした演技を披露している。 共演には下條アトム。映画、テレビ、歌手活動、舞台、吹き替え、ナレーションと多岐に渡る活動で60歳を過ぎてもなお精力的に活動を続けている。今作でも若手の俳優を相手に軽快に役を演じている。母親と同じ位の歳になってしまった娘を演じるのは範田紗々。2002年以降、グラビアアイドルとして注目されていたが、2006年、AV女優に転身し50本以上の作品をリリース。引退後も、映画・舞台・テレビ・ラジオなどで幅広く活躍している。監督はピンク映画『禁じられた情事・不倫妻大股びらき』で監督デビューし、同年の新人監督賞を受賞した榎本敏郎。その後ピンク映画を中心に活躍。『痴漢電車 さわってビックリ!』『悶絶 ほとばしる愛欲』などが高い評価を得る。またメイキング・ドキュメンタリー等も多く手がける。
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