泥臭い浪花の男子校、桜明学園に、「若い、可憐、グラマー」と3拍子揃った女教師、森永絵里(大河内奈々子)がやってきた。彼女の願いと目的はただ一つ。「ラグビー部再建」である。かくして理事長を説得し顧問の座に就くも、部室は埃を被った廃墟。立ち尽くす絵里の前には、悪戯のみを生き甲斐としている4人の悪ガキが、理事長の懐から札束を抜いている。 空いていた部室を溜まり場にしていただけなのに…突然やってきた顧問に朝練を言いつけられ、うろたえる4人。しかし、理事長のお金を持ち逃げするとき、絵里の柔らかい胸に激突した嵐大次郎(福田転球)だけは、俄然やる気になっていた。あの柔らかい感触に脳味噌を支配されたかのように… 翌朝、大二郎に渋々付き合って練習に来たニック、ポンタ、グリ。彼らが早起きしてよかった、と確信するのに時間はかからなかった。朝日に輝く絵里の魅惑的なスパッツ姿に、理性を奪われていた。こうして4人はラグビーのルールも知らないまま、ラグビー部員になる決心をする。 しかしこのままでは活動費も下りず、練習と試合に必要なモノは何もない。4人だけでは試合も出来ない。地道に活動費の交渉や部員募集活動をするが成果が見えず、やる気の炎は風前の灯火に。そんな折、絵里がいやらしい体育教師と寄り添って歩いている姿を目撃した大二郎はショックを受け、退部を決意。一方残り3人は、大勢の詰襟軍団にケンカを吹っかけられ、ボロボロにされていた。…京橋高校のラグビー部員だった。7年前、桜明学園が歴史に残る決勝戦で破ったチームであり、地区でダントツの強豪である。彼らの闘魂に火がついた…! 再び大二郎を入部させ「打倒!京橋」を掲げ、猛烈な部員勧誘作戦を繰り広げる4人。入会特典は「絵里ちゃんの熱~いKISS」。京橋高に勝ったら、「絵里ちゃんと行く混浴温泉ツアー」。もちろん大二郎は「新入部員」である。かくして部室前にはオーディションを受ける人々の長蛇の列、列、列…。 人は集まった。しかしその「破廉恥」な勧誘行為に、ラグビー部はPTAから「入部したら卒業させない」部にさせられてしまう。それでも、卒業より絵里との混浴を選ぶ者、卒業なんてハナからどうでもいい者、事情がわかっていない者…それぞれがそれぞれの想いを胸に、ラグビー部は動き始めていた。大二郎にほのかな恋心を抱く幼なじみ、まりも(東野佑美)がマネージャーを引き受けた。絵里のホイッスルで一丸となっていく部員たち。みんな、ちょっとずつラグビーが好きになり始めていた…。 絵里は女性ラグビーチームと練習試合を組ませ、我が桜明チームがいかに弱いかを認識させる一方で、みんなの目指すところである京橋高校との練習試合の交渉を進めていた。しかし全く相手にされない上、馬鹿にされて頭に血が昇り、試合で負けたチーム全員と1晩付き合う条件を出され、受けてたってしまう。もう後には引けなかった。 試合当日。京橋の優勢で次々と得点を決められ、前半得点ゼロ。しkし絵里のひたむきな応援と、「君たちは強い!」という彼女の暗示にかかったかのように、メキメキと後半戦を盛り返す桜明チーム。点差1点、ボールはポンタからニックへ、ニックからグリヘ、グリから大二郎へ。群がるディフェンダーをなぎ倒し、タックルされてもひきずって進む。 残り時間も僅か、力尽きそうなその時、目指す敵のゴールポスト前で、絵里が叫びながら何かを大きく振っている。「ここよ!ここに来るのよ!」。グラウンドに、ユニフォームが引き裂かれても走り続ける男、嵐大二郎の赤褌が風に舞う。絵里の振る花柄のパンティを目指して…。ボールはパスからパスへ、そしてポスト目掛けて渾身のキック…! 青空に舞い上がるボールに、みんなは真剣に願った。届け、届け!!と…
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