現実か?小説か? 魔性のささやきに刺激された作家夫人! 充たされぬ夜が女を狂わせる--- ロマンポルノは成人映画という土壌の中に、キラ星のような多彩な才能が集まっていたが、脚本家の中島丈博もその一人だ。NHK大河ドラマを4作に数々の映画ドラマ、近年では『牡丹と薔薇』などで「昼ドラの帝王」として活躍する国民作家だが、初期ロマンポルノでは田中登や小沼勝などの監督作を執筆した。本作でも自由な発想のエロスドラマを作り上げ、ロマンポルノのマエストロ・西村昭五郎監督の演出によって独創的な面白さと興奮に満ちた傑作となっている。主演は白川和子。愛欲小説家の貞節な妻が、官能世界の渦に溺れる様を魅力的に演じている。ロマンポルノ45周年を記念してオリジナルネガからのテレシネ、オーサリングによる、HDリマスター初DVD化! 【ストーリー】 好色文学で有名な萬木澄人の妻・夏子は夫の小説を読んだことが無い。結婚のときに「僕の小説を絶対に読まない」ことを条件にされたからだ。ある日、友人の三宅待子に夫の新刊本を渡される。いたずら心で待子は本の内容を教える。作家と妻の異常なセックスが描かれている、というのだ。ショックを受けた夏子は、夫に違う内容を書くようにと叫ぶのだった。 数日後、夏子はレコード店で万引きしている男を目撃した。その男は、時折り夫へ原稿を見せにくる石母田章だった。見逃した夏子を、章はお礼にとスナックへ連れて行く。若い男たちが群れを成し、男たちの体臭で満ちているような店内は彼女の官能を刺激した。 店を出て衣料店に入った。小説の主人公が万引きをする、そのくだりを実行してみようというのだった。男もののパジャマを盗むと興奮しながら逃げ出した。帰宅して万引きしたパジャマを夫に着せると、欲情した夏子は激しく求めていった。より刺激が欲しくなった夏子は、石母田に連絡する。他の男に抱かれてみたいという欲望にかられていた。連れていかれたのは、秘密クラブだった。そこでの光景に夏子は異様な興奮を感じるようになっていた。 澄人は石母田からあるクラブの女たちの話を聞いた。興味を持って案内されていくと…。 【キャスト】 ■白川和子 ■続圭子 ■二條朱実 ■湊英二郎 ■丹古母鬼馬二 ■小泉郁之助
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