本作は、江戸っ子気質な父親の在宅介護を通じて、“人がどう生き、そしてどう死と向き合うのか”というテーマへのヒントを映し出すヒューマンドラマ。製作総指揮・原作を担当した高井義行の実話をベースにした介護奮闘記だ。寝たきりになってしまった父・恒三を、家族ぐるみで自宅介護をしている良昭。恒三はある日食べることを拒否し、断食をして即身仏になろうとする。そんな父を見た良昭は、幼少時代に連れて行ってもらった寿司屋・焼き鳥屋・蕎麦屋のことを思い出すのだった。しかし寸前のところで医者に点滴を打ってもらい、恒三は生きながらえる。3年が経ち、良昭は介護の日々の中、恒三との記憶を思い出していく。そしてついに最期の時がやって来る。
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