小学生ピンちゃんに新しいお母さんがやってきた。父親の日雇いの亀吉が怪我をした時、同じ日雇いのツネが手伝いに来て、そのまま一緒になった。ツネには連れ子がいて、姉の鳥子はレストランで働いており、サラリーマンの井上と恋人同士だ。兄の実は住み込みの商店員だ。ツネは暮らしを助けるため、チンドン屋のビラ配りの仕事を始めた。ピンちゃんは仲間に嘲笑され、恥ずかしく思った。しかし、ツネが学校や父兄に抗議に行き、先生が「職業に高下はなく、どんな仕事も一生懸命やる人が立派だ」と皆に教えたため、ピンちゃんは堂々と母のことを作文に書くようになった。その後、実君が主人の金二万円を落とすという事件が起こった。ツネはチンドン屋のコンクールに出場し、賞品で金を返そうと思ったが、不運にも落選してしまった。長屋の人たちは同情して資金募りを始め、ツネは金を返すことができた。鳥子は転勤する井上と結婚して……