純一は東京近郊の住宅地にある中学校の二年生。中流家庭のひとりっ子である。母夏子は、若くて美しく、解放的だ。純一が秘そかに想いを寄せている八百屋の娘雪子の父が交通事故に会い、彼女が店を手伝わなければならなくなった。雪子のテキパキと働く姿を見た純一は、時々、店を手伝うことに した。藤井先生の保健の時間、男女の性の違いについて、純一たちは昂奮し、騒ぎたてる。純一の家庭はなごやかである。純一の誕生日、ワイワイ騒いだクラス・メートたちが帰った後、純一は、ふと母に異性を感じ、唇をあわせた。夏休み。雪子の店でアルバイトをする純一は、配達の途中、林の中で雪子との将来を語り合った。その時チンピラが二人を襲った。純一は自ら傷つきながらも雪子を救った。病院にかつぎ込まれた純一は誇らし気だった。退院した純一の家に、同級生の花枝が見舞いに来て「あたしの体、あげる!」と迫るが、純一は断った。その夜、純一は夢を見た。林の中で、天使のような雪子を襲いかかったのだ。純一は、射精して目が覚めた。「おれは汚ねえ!」純一はこぶしで自らを叩いた。数日後、雪子は、父が再起不能のために田舎へ越すことになった。純一は、雪子をせめて中学卒業まで、家に下宿させるように夏子に頼むが、夏子はとりあわない。純一は家を飛び出し、親友の武たちに協力してもらい、レンガ工場跡地にある廃屋に「雪子の部屋」を作った。だが、そこへ教師と母親たちが踏み込んで来て、大人と子供の対立となった。雪子はその時、思い出の林をさまよっていた。やっと雪子を探しあてた純一は、必死にはげまし、初めて激しく抱きあった。「雪子の部屋」に戻った雪子は、明るく田舎へ行く決心を皆に語った。驚いた純一は、小川のほとりで一人泣いた。向こう岸に雪子がいた。二人は見つめ会いながら川ぶちを歩く。雨が降り始めた……。 背伸びした愛・・・幼い性の噴出が青春への出発! 日本映画が初めて捉えた美しい「性のめざめ」 ・『悲しき口笛』(1949年)、『雲ながるる果てに』(1953年)、『異母兄弟』(1957年)等々、数々の名作を世に残した名匠 家城巳代治監督が設立した家城プロダクションの第一作であり、遺作となった。 ・名女優 原田美枝子のデビュー作であり、15才当時のみずみずしい肢体を大胆に披露。 ・主人公を当時大人気だった美少年佐藤佑介が演じ、その他、水野久美、三田佳子、浜村純ら豪華キャストがわきを固める。 ・家城巳代治らしく、愛と性のめざめを純粋で明るく描いた青春映画。 ・「性のめざめは人間のめざめである。子供たちの「めざめ」のエネルギーはどのように噴出・成長し、初恋や友情へ昇華するか、それを彼らの日常の場で描きたい。」(家城巳代治) 一度もソフト化されなかった幻の青春映画が遂に初ソフト(DVD)化! 中学生の愛と性のめざめを正面からとりあげて描いた異色青春映画。 監督は「ひとりっ子」の家城巳代治。 <ストーリー> 中学校の二年生の純一は中流家庭のひとりっ子。そんな純一が秘かに思いを寄せる八百屋の娘雪子の父が交通事故に会い、彼女が店を手伝うことになった。雪子が頑張る姿を見ていた純一も勢いで店の手伝いを始める。 純一の誕生日、ワイワイ騒いだクラス・メートたちが帰った後、純一は、ふと母に異性を感じ、唇をあわせた。 ある日、配達中の純一と雪子をチンピラが襲うが、純一は傷つきながらも雪子を救った。退院した純一の家に同級生の花枝がお見舞いにやってくる。突然、服を脱ぎだした花枝は「あたしの体、あげる! 」と迫るが、純一は断った。その夜、純一は夢を見た。林の中で天使のように舞う雪子、その豊満な体…。純一は、射精して目が覚めた。「俺は汚ねえ! 」性のめざめに戸惑う純一は自己嫌悪におちいり、こぶしで自らを叩いた。 そして、雪子は父親の回復が見込めないため、遠い田舎へ引っ越すという…。 <キャスト> ■佐藤佑介 ■原田美枝子 ■水野久美 ■福田豊土 ■阿部百合子 ■稲葉義男 ■左右田一平 ■三田佳子 ■浜村純 他 <スタッフ> ■製作:家城巳代治、加藤正夫 ■監督:家城巳代治 ■脚本:いえきひさこ ■撮影佐藤昌道 ■音楽:アリス(主題歌「黒い瞳の少女」)
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