高校教師・恵子は教え子の弘明との禁断の関係に溺れていた。ある日、二人のことが教育委員会で問題になり、追いつめられた恵子は弘明との駆け落ちを考える。だが彼女の鬼気迫る目を見て弘明は逃げ出した。残された恵子は休職し、あてのない旅に出た。山の断崖絶壁で絶望に暮れる恵子を助けたのは、近くにある尼寺・愛徳院の女主人淨蓮だった。彼女の世話になり、恵子はしばらく愛徳院に身を置くことになった。恵子の心中を察した淨蓮は、恵子に修行することを勧めた。座禅、読経、写経を通じて恵子の心は清々しく澄んでゆく。ところが幾日かが過ぎ、恵子は弘明のことを思い出して自慰にふけった。それを見た淨蓮は恵子を厳しく戒めた。それが済むと優しく恵子を抱きしめた。淨蓮の愛に包まれた恵子は、修行に専念する。そしていつしか淨蓮への欲望に気づき…