山田勇男,監督:山田勇男(Yamada Isao)1952年、北海道生まれ。74年、演劇実験室「天井桟敷」に入団。寺山修司監督映画の美術・衣装デザインを担当。77年、札幌にて漫画家・故湊谷夢吉らと「銀河画報社映画倶楽部」を結成。稲垣足穂の「一千一夜物語」をモチーフとした処女作『スバルの夜』が、オフシアター・フィルムフェスティバル(後のぴあフィルムフェスティバル)に入選。以後、現在まで8mmフィルム作品を中心に100本を越える作品を制作。気配・影などの “ゆらぎ”、そして夢と現実の“はざま”を写し取る、詩的な映像世界を紡いでいる。独自の世界観を持った映像は国内外で評価が高く、作品は海外の美術館や大学にも収蔵されている。一方、漫画家、装丁家としての顔も持ち、自身の漫画集『戯れ』、細密ペン画集『人魚』(共に北冬書房)のほか、安部慎一『美代子阿佐ヶ谷気分』(ワイズ出版)など装丁作品は多数。また雑誌『映画秘宝』のタイトルなどにも使用された独特の手書き書体は「山田文字」と呼ばれ、今作のタイトル文字にも使用されている。92年『アンモナイトのささやきを聞いた』がカンヌ国際映画祭招待。2003年、つげ義春原作『蒸発旅日記』公開。2013年、10年ぶりの長編映画『シュトルム・ウント・ドランクッ』完成。<略歴>74年:寺山修司監督『田園に死す』疑景工作77年:寺山修司監督『ボクサー』美術協力79年:寺山修司監督『草迷宮』 美術84年:寺山修司監督『さらば箱舟』 衣装デザイン92年 『アンモナイトのささやきを聞いた』【ユーロスペース製作】◎カンヌ国際映画祭批評家週間招待00年:『月球儀少年』【札幌映画祭製作実行委員会】◎オーバーハウゼン国際短編映画祭出品(ドイツ)、買い上げ03年:『蒸発旅日記』【ワイズ出版製作】◎つげ義春=原作 ◎木村威夫=美術監督04年:オーバーハウゼン国際短編映画祭で特集プログラム上映